中央⽇本⼟地建物グループのオープンイノベーションオフィス「SENQ」は、ベンチャー・スタートアップ企業、経営者、クリエイター、地方公共団体等、多様な業界から日本を動かす先駆者が集まり、オープンイノベーションを加速させる協業と共創の場です。
多種多様な企業が入居しているSENQで不定期に行われるイベント「SENQ de Fitness」。単なるワークスペースではない、SENQにおいて行われる企業間のコミュニケーションのひとつとなっています。
今回、京橋エリアのランドマーク『京橋エドグラン』内にコワーキングスペースを構える『SENQ』が参加したのは「第4回 京橋綱引き大会 京橋エドグラン予選会」。
“熱狂”という言葉がぴったりな盛り上がりを見せたチーム「SENQアベンジャーズ」の戦いの記録をレポートします。
SENQ京橋の長い長い戦いが始まる
SENQでは「共通の趣味」を通じて、会員さま同士のビジネスとは異なる視点による交流の在り方にさまざまな形でトライしています。その中で「運動・トレーニング好き」をテーマに、全拠点の会員さまを対象として交流するイベントが「SENQ de Fitness」です。
2025年10月9日、夜。この日開催される、年に一度の京橋最強を決める戦い「第4回 京橋綱引き大会 京橋エドグラン予選会」のために、スポーツや筋トレなどを日常的に行うメンバーがSENQ京橋に集まりました。メンバーは「SENQ de Fitness」によく参加されている会員さまが中心となって構成されており、チーム名は「SENQアベンジャーズ」。SENQの精鋭らしい、頼もしい名前です。
2024年に実施された第3回大会にも参加したSENQチームは、決勝トーナメントまであと一歩のところで惜しくも敗退しています。昨年に引き続き参加したメンバーからは「もしかしたら私は、負けたあの日からずっと今日のことを考えていたのかも……。今日は絶対に勝ちたいと思います!」と力強いコメントをいただきました。

試合までの時間は、簡単な自己紹介タイムと試合に向けた作戦会議を行います。SENQは東京都内6拠点、大阪1拠点があり(取材当時の内容)、今回のSENQアベンジャーズは普段利用している拠点が異なる会員さま同士が集まったチームなので、初対面の方もいらっしゃるそう。それでも一つの目標に向けアドバイスをしあったり、すぐに打ち解けている様子。和気あいあいとしながらも、試合前の高揚感がSENQ京橋を包みこんでいました。
「綱引きと聞いて、自宅にあった中でいちばん滑らない靴を用意してきました」と語る、やる気満々なメンバーの足元は、登山に欠かせないトレッキングシューズ。準備もバッチリ整ったところで、まもなく競技開始です。
大会スタート・1回戦
綱に沿って一直線に整列するメンバーたちからは、ただならぬ緊張感がひしひしと伝わってきます。
予選では、12チームをA・Bリーグに分け、各リーグ内で6チームによる総当たり戦を実施。各リーグの上位1~2位が決勝トーナメントへの参加権を手にします。
そしていよいよSENQアベンジャーズの絶対に負けられない初戦が幕を開けました。全員が練習どおり、重心をグッと下げて試合に挑みます。
しかし、洗練されたチームワークとは裏腹に、相手陣地へと凄まじい勢いで引きずり込まれていく縄。開始から20秒ほどで終了のホイッスルが鳴り、あっという間に黒星がついてしまいました。
この結果には、メンバー全員が落胆というよりも「信じられない」と対戦相手の力強さに驚いた様子。「切り替えて、切り替えて!」このままではいけないと、お互いを鼓舞する言葉が自然と生まれていました。
2回戦
ここで負けると、予選敗退が濃厚になってしまう。そんな考えがメンバー全員の頭をよぎるも、2回戦開始の合図は待ってくれません。
しかし、そんな不安をかき消すように会場に響いたのは「SENQ!SENQ!SENQ!SENQ!」の掛け声。

1回戦の反省点として挙げられたのは、全員が同じリズムで綱を引けなかったこと。そこで応援に駆けつけていた仲間たちが、懸命に音頭を取ってメンバーのテンポを整えます。
その作戦が功を奏したのか、2戦目ではセンターマークがじりじりとSENQアベンジャーズのもとへ。しかし相手も粘り強く、試合は長期戦へ突入します。
温かい応援の声を力に、縄を持つ手にグッと気持ちを込めるメンバーたち。そして60秒のタイムリミットとともに、審判からSENQアベンジャーズの勝利が宣言されました!
「すごい!」「やった!」初勝利にメンバーや応援団からは歓喜の声があがります。まるで優勝したかのような盛り上がりで、メンバー同士でハイタッチやハグの嵐が巻き起こっていました。

最終決戦
その後3回戦、4回戦、5回戦目も勝利をおさめ、ここまで4勝1敗の好成績。誰しもが決勝トーナメント進出を期待するなか、メンバーたちに最後の試練が訪れます。
なんと、同じ成績のチームが3つ存在するという、運営も想定していなかった白熱した状況であることが判明。3チームで順番に対決し、2連続で勝利したチームが1位。以降は負けたチーム同士で2位を決める「勝ち抜き形式」で試合を行うことが発表されました。
既にメンバーの体力は限界を超えています。それでも「頑張ろう!」とお互いを鼓舞しあいながら、チームは5度目の戦いへ。

結果は、粘りを見せたものの惜しくも敗北。相手チームは既に2連勝していたため、1位通過を許してしまいます。
しかしまだ終わりではありません。次の試合に勝利すればBリーグ2位通過、つまり悲願の決勝トーナメント進出まであと一歩なのです。
そして白熱の舞台は、正真正銘のラストバトルへ。試合開始直後からじわじわと主導権を握られてしまうも「絶対にあきらめない」という気迫がメンバーから伝わってきます。それでも不利な状況が変わることはなく、結果は敗北。SENQアベンジャーズは計7回の激闘を終え、予選3位という華々しくも悔しい結果で大会を終えました。

戦いの果てにSENQアベンジャーズが手に入れたもの
「さあここからは決勝トーナメントです!」と盛り上がる会場を背に、メンバーたちは会場を離れます。
そんななかでも、全員笑顔だけは忘れていません。「また来年に向けて、一緒に頑張っていきましょう!」とリーダーが明るく声をあげると、大きな拍手が巻き起こりました。

最後に、戦いを終えたメンバーに感想を伺いました。
「大会中いちばん楽しかったのは、みんなとコミュニケーションを取れたことです。初めて顔を合わせるメンバーもいたけど、戦いのなかで距離がグッと縮まりました」
「私はまだSENQ京橋に入居したばかりで、このイベントにも初めて参加しました。みなさん、想像よりもずっと本気で取り組んでいたので、学生時代の体育祭の熱気を思い出しました!悔しい気持ちはあるけど、気になっていた会員さんと仲良くなれたのが嬉しかったです」
「この結果は非常に悔しいです。でもとにかく、ワンチームになれた実感がすごくて。みんな忙しいなかでこの時間を共有できたことは、これから仕事をしていくうえでも役立つのではないかと思います。リベンジ?もちろんしますよ!」
まとめ
大会中、終始輝いて見えていたのは、メンバー全員の笑顔です。今日の日をきっかけに、SENQの拠点で顔を合わせた際には、きっとそこから新たな交流が始まることでしょう。絆が深まり、さらにパワーアップした「SENQアベンジャーズ」の来年の登場が楽しみになるイベントでした。
(本記事の内容は取材当時の内容になります)











