中央⽇本⼟地建物グループのオープンイノベーションオフィス「SENQ」は、ベンチャー企業・スタートアップ・企業内イノベーター・経営者・クリエイター・エンジニア・大学・研究機関・地方公共団体等、多様な業界から日本を動かす先駆者が集まり、オープンイノベーションを加速させる協業と共創の場です。
2025年10月2日「種植え」
インドアファーミングイベントがスタート
2025年10月2日から12月18日までの約3カ月間、「SENQ京橋」にてインテリア事業を広く手がける株式会社サンゲツ様ご協力のもと、インドアの食農体験イベントが実施されました。これは、株式会社サンゲツ様に用意いただいたインドアファーミングユニットをSENQ京橋に設置し、ユニット内で野菜等を育てながら会員同士のコミュニケーションの活性化と会員のウェルビーイングを実現する目的で企画されたイベントです。
10月2日に「種植え」、10月31日・11月28日に「間引き会」、そして12月18日に「収穫祭」が行われ、実際に育てた野菜を調理して食事をします。
本イベントは、SENQが各拠点に地域性に応じたテーマを掲げ、異業種のマッチングや新たな挑戦を後押ししている取り組みの一環でもあります。 SENQ京橋の拠点テーマは「FOOD INNOVATION」。食を切り口にした今回のイベントを通じてどのようなイノベーションが生まれたのでしょうか?
全3回で構成されたイベントの初回となる「種植え」時には、集まった会員さまへ企画趣旨の紹介からスタートします。
自己紹介&種選定タイム

開始前に、1人ずつ自己紹介。施設内で顔を合わせたことはあるものの、実際に話をするのは初めてという方が多くいる状態からのスタートです。
自己紹介で互いの顔と名前を覚えた後に、いよいよ本日のメインともいえる「種選び」の時間に。用意された種は以下の11種類です。
※三つ葉・水菜・パクチー・しそ・ロケットサラダ(ルッコラ)・レッドレタス・グリーンレタス・スイートバジル・スペアミント・クレソン・からし菜

「野菜への愛着を持っていただき、元気に育てあげてほしい」という運営スタッフの思いを受け取った会員さまは、説明を聞きながら、それぞれ育てたい野菜の種を選びます。
ここで会員さまにインタビュー。イベントへの参加理由として、「SDGsの取り組みに興味があったため、本イベントの参加を通して何か一歩踏み出せればと思いました」と前向きなコメントがありました。 また、イベントへの意気込みを聞くと「今日の参加者は初対面の方ばかりですが、これから顔を何度も合わせる中でコミュニケーションが取れると嬉しいです」と、今後の交流に期待をかけている様子でした。

それぞれ好みの種を選んだ後は、種植えの作業に移ります。 種植えでは、収穫時の姿をイメージし、野菜の背丈の相性を考えて配置することが大切です。位置調整や間隔の取り方を学びながら種を植えていきました。

種を植えるインドアファーミングユニットは、SENQ京橋のワーキングスペース内に設置。テーブルとしても活用でき、立ちながら気軽にミーティングをするときにも重宝しそうです。
インドアファーミングアプリ「grow」をみんなで導入

最後には、アプリ「grow」をみんなでインストール。このアプリは、インドアファーミングを可視化し、野菜の生育状況や水やりのタイミングを共有できるもので、参加者同士の日常的なコミュニケーションが生まれることも期待されています。 また週1回の見守り報告といった無理のない運用方法についても共有されました。
水やりは毎週火・水を基本とし、忙しい場合はスタッフがサポートするルールに。「grow」から水やりをリマインドする通知が届くため、日々の業務の合間でも対応しやすい仕組みが整えられています。
※「インドアファーミングユニット」内を撮影するIoT対応カメラ
自らがまいた種がスクスクと育つことを祈りながら初回のイベントは終了。
「仲の良いスタッフから、いまからイベントが始まると声をかけられ、勢いのまま参加しました。在籍して1年になると、SENQ内でなにかしらのイベントが行われているのは日常風景です。何回かお顔を見かける程度の人はいるので、この機会にコミュニケーションを深められると、今後のSENQでの仕事がより楽しくなるかもしれません」と、イベントの効果を期待している方も。
また同僚3人で参加したという会員さまからは、「SENQのイベントは積極的に参加しています。インドアファーミングのユニットを見かけて、新しい設備を導入したのかと思っていたのですが、今回のイベント用だと聞いて驚きました。アプリは簡単に入れられたので、これから成長をチェックするのが楽しみです」と、息抜きとしてインドアファーミングを取り入れていきたい思いが伺えました。
10月31日「間引き会」

インドアファーミング開始から約1カ月が経過したタイミングで行われたのは、成長した野菜を適度に取り除いていく「間引き会」です。インドアファーミングユニットはご覧のとおり成長した野菜で溢れており、この様子には会員さまも「たった1カ月でここまで成長するのは予想外!」と驚きの表情を見せていました。
また、ネギの芽が出なかった原因を巡って意見が交わされるなど、自然とコミュニケーションが生まれていく様子も見受けられました。

ちなみに「grow」では、アプリ上で水やりの報告がリアルタイムで写真とともに共有されます。
間引きのコツは「大きな1本を育てるイメージで、小さなものを根元から切っていく」ことだそう。実際に会員さまがハサミを使い、間引きにチャレンジしていきます。

野菜が育っていく様子を、仕事の合間によくチェックしていたという会員さま同士で協力しながら楽しそうに作業していました。愛着が湧いている野菜たちを集めて、いよいよ調理がスタートです。
SENQキッチンスペースにて調理体験
第2回目のイベントである今回は、「間引き」の作業をした後に、間引きした野菜をふんだんに使った料理を作り、全員でランチタイムを楽しみます。 SENQ京橋にはシェアキッチンがあり、運営スタッフが事前に用意したチキン・バンズ・ピザ生地を活用しつつ、さっそく調理開始。 野菜を切る係やピザを焼く係など分担し、和気あいあいとした雰囲気の中で進められました。

しばらくすると、間引きしたバジルをのせたピザから香ばしい匂いが立ち込めてきます。これには会員さまもたまらず歓声をあげ、キッチンスペース内は大盛り上がり。

続々と出来上がってきたのは、写真映えバッチリなメニューの数々。ピザに加え、ミントをのせたライムジュース、レタスを挟んだハンバーガーも完成しました。

キッチン内は、自分たちで育てた食材を活用した自慢のメニューに囲まれ、幸せな空間となりました。
いち早く試食をした会員さまからは「新鮮な野菜は香りもいいし、自分たちで育てた野菜はとても美味しく感じます。100点満点ですね!」と笑顔でコメントをいただきました。

その後はラウンジで仕事をしていた他の会員さまにも料理をお裾分け。ちょうどランチどきだったこともあり大好評の様子でした。
ラウンジにいた方からは「野菜が日々育っていたのは遠目で見ていましたが、こんなに美味しいご飯に変わるとは驚きです。SENQでは面白いイベントが日常的に行われているので、いつも刺激をもらっています」とのコメントがありました。
12月18日 待望の「収穫祭」
いよいよ最終回である収穫祭がやってきました。

会員さまたちによる日々の管理のおかげで、野菜たちは大きく葉を広げ、スクスクと育っていました。ただ、からし菜は太く育ちすぎるなど、思わぬアクシデントも。もしかしたら「3カ月ではなく2カ月で収穫するのがベストだったかも?」などの意見が飛び交っていました。

野菜の成長に感心していた会員さまでしたが、中でも注目を集めていたのが、地面に張り巡らされた無数の根っこです。野菜が育つスピードや、そのたくましさを誰もが再認識した様子でした。
3カ月の集大成にグリーンカレーを味わう
運営スタッフを中心に、収穫したバジルやレタスなどを使って作られたのは、3カ月分の愛情が込められたグリーンカレーと野菜サラダです。

時刻も18時を回り、お腹が空いたタイミングで立ち込めてきたグリーンカレーの香り。会員さまたちは待ってましたとばかりに食べ始めます。「しっかりと野菜の味を感じられるし、シャキシャキ感もバッチリ楽しめる!」と、周囲と顔を見合わせながら感想を語り合っていました。

今回もラウンジにいる会員さまにグリーンカレーをお裾分け。ラウンジでは食後も自然と会話が生まれ、会員さま同士の雑談タイムが続いていました。
3カ月続いたインドアファーミングのイベントも、収穫祭と実食を経て無事に終了。野菜のチェックと水やりが日常になっていた会員さまからは「ここに来るとどうしても気になってしまい、いつしか野菜との触れ合いが日々のルーティンに組み込まれていました。終わってしまうのが寂しいです」と、今回のイベントが日常の一部になっていたことが伺えました。
長く置かれていたインドアファーミングユニットも、役目を終えて撤去することに。するとラウンジにいた方からも「寂しいね」の一言が。話を聞くと「ユニットの上にコーヒーを置き、ミーティングスペースとしてよく使っていました。足元に緑が生えているから、気分も良かったんですよね。なくなっちゃうの?」と、テーブル代わりになる実用性に加え、緑がもたらす心地よさで気分を上げてくれる存在としても親しまれていたようです。

まとめ
SENQ京橋の拠点テーマ「FOOD INNOVATION」を体現する今回のイベントで一番印象的だったのは、会員さま同士の笑顔です。社会的価値のある活動を通じ、会員同士の交流を促進した取り組みは、SENQが掲げる「オープンイノベーション」への手助けになると感じました。













