
多種多様な企業が入居しているSENQで行われるイベント「Fika」。SENQの「単なるワークスペースではない」ところが存分に発揮される、 自然な企業間のコミュニケーションタイムをご紹介します。
仕事の合間にゆるく楽しむコーヒーブレイク「Fika」
スウェーデンの生活習慣「Fika(フィーカ)」は、甘いものと一緒にコーヒーを味わうコーヒーブレイク のこと。同僚や友人、家族などとカジュアルに楽しむ、スウェーデンの人々にとっては欠かせないひとときなのです。近年では、甘いものだけでなくサンドイッチなどを食べたり、コーヒー以外のソフトドリンクを飲んだりすることも多いのだそう。
SENQでは、会員さま同士やスタッフとの親睦を深める場として、このFikaを開催しています。イベントといっても異業種交流会のような堅苦しい挨拶などはなく、時間になるとスタッフが飲み物やお菓子を用意しているカウンターへ、少しずつ会員さまが集まり緩やかに始まる……と、まさに「仕事の合間のコーヒーブレイク」のようです。
Fikaを企画したSENQの川島いわく、ポイントはこの「ゆるふわ」感なのだそう。
「2022年は拠点ごとの交流イベントに力を入れていたので、 Fikaはそのイベントで知り合った会員 さま同士が『この間はどうも』という感じで、自然に話をする機会にもなっているんです」
たしかに、普段すれ違いざまだと挨拶程度しかできなくても、こうした場があればお菓子を片手に肩ひじ張らずにいろいろな話ができるというわけですね。
話題はなんでもあり!SENQ霞が関のFikaに潜入
2023年1月某日に行われたSENQ霞が関のFikaでは、ゲストの大阪府堺市東京事務所 柏櫓 芳美さんがおすすめしてくださった堺市のご当地銘菓と 堺市ゆかりのお茶屋さんのほうじ茶が振る舞われました。
堺市は、かの茶人・千利休を生んだ街にして、堺商人で知られる貿易の街。古くからお茶の文化が発達していただけに、お茶請けに欠かせない和菓子の名店もたくさんあるのだそう。
真面目なイベントなら、まず壇上でこうした由来をお話しいただいて静聴するところですが、この日はFika。柏櫓さんも最初から会員さま やスタッフに交じってフラットに会話を楽しんでいます。
ご近所のランチスポットの話から、今どんな仕事をしているのか、出身地や本社がある地域の話など、とにかくあちらもこちらも会話が途切れず、笑い声が絶えません。
カウンターの中のスタッフも一緒になって話を聞いていて、スタッフか会員さまか、すぐには見分けがつかないくらいフランクで「ゆるふわ」な雰囲気 です。
「お菓子食べませんか?」で、自然に打ち解けられる
今回各拠点のFikaにゲストとして参加してくださった堺市東京事務所 柏櫓さんにお話を伺いました。
「2022年11月からSENQのアライアンスパートナーになったのですが、その際に『Fikaに堺市のお茶菓子を出したら、会話のきっかけとして盛り上がるんじゃないか』というお話が出まして、参加することになりました。
拠点ごとにインテリアの雰囲気も違うし、会員さんのキャラクターも違って、本当にいろいろな方とお知り合いになれますね。どこの拠点も会員さん同士がすごく仲がよくて、こうして輪が広がっていくんだろうなと思いました。
役所というと堅いイメージになりがちなのですが、Fikaでは「堺のお菓子食べませんか?」、「じゃあいただきます」と、フランクな感じにおしゃべりできたのもうれしいです。
堺市東京事務所 の職員には大阪ならではのノリのよさがありますから、自治体となにかやってみたいというSENQ会員さまに呼んでいただければ、走って馳せ参じます!友達感覚で気軽にいろいろな話をしてほしいですね。
そして、堺市にも遊びに来てください!本当に個性的な町で、食べ物もおいしいし、まず人間が面白いんです。町の人のおしゃべりを聞いているだけで楽しいので、ぜひ!」
まとめ
「交流しなきゃ」と強いる雰囲気もなく、「お菓子を楽しみに毎回来ています」という会員さまもいるくらい、本当に自然に集まっているみなさん。ちょっと向こうに目をやれば、デスクでいつも通り仕事に励む人もいたりするところに、逆に自由さが感じられます。あなたも時には仕事の手を休めて、Fikaしてみませんか?
(インタビュー:丸田カヨコ)