ライフイベントとキャリアの両立をひとりで悩まない。育児世代を内側から支える新たな仕組み。

SAC

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2014年の創業以来、大人の内的な変革をサポートし続けているMANABICIA
育児世代の女性が、育児や仕事の経験が豊かな女性(メンター)に出会え、メンタリングを受けられるサービス「育キャリカレッジ」が好評です。どんな方が利用し、ご利用者にどんな変化をもたらしているのでしょうか。代表の池原さんにお話を伺いました。


――「育キャリカレッジ」の立ち上げに至った経緯を教えてください?

池原:もともとエグゼクティブ向けの内的変革をもたらすコーチングやコンサルティングをMANABICIAの事業として行っていましたが、「育キャリカレッジ」は“育児世代”の女性の内的変化を支えるサービスとして立ち上げました。

まず、人が変わる時というのは誰か他の人間が介在する、ということを自分自身の経験として感じています。大人の成長というターニングポイントにおいて、人が介在して内的な変化をもたらす仕組みを作りたいと考えていました。

また、自分自身が出産、ワンオペ育児、会社経営を経験する中で、ちょっと先を行く先輩の姿を見たり、先輩に相談することで、心が折れそうな自分となんとか折り合いをつけてやってこられました。ですが、すべての方に、適切な相談相手がいるわけではありません。ライフイベントとキャリアの両立は、女性にとってはかなり大きな問題ですが、仕事も育児も自分らしく両立している先輩に出会うことも難しいです。加えて、育児世代の女性のモヤモヤや、心の変化を支えるサービスがあまりないと感じました。そこで、自身の経験と強みから何かサポートは出来ないかと試行錯誤を経て、今の形に至っています。


――ユーザーはワーキングマザーのみですか?

池原:育児世代の、20-40代が対象ですが、必ずしもお子さんがいる方というわけではありません。「今後、子供を生むかどうか、産んだ後にどんな人生なのか」と悩む方はたくさんいますので、お子さんがいない方、独身の方も。また、イベントには男性の方も参加されています。ライフイベントとキャリアという問題は女性だけのものはないので、男性もどんどん巻き込んでいきたいと思っています。

池原さん4


――メンタリングを受けた方の反応はいかがでしょうか?

池原:メンタリングとは、メンターの得意な領域について、相談してアドバイスをもらうことです。「育キャリカレッジ」のHP(www.ikukyari.com)には様々なメンターが掲載されていますが、自分の悩みに合わせて好きなメンターとSkypeで話をすることができます。例えば、新規事業を立ち上げたことのあるメンターに起業相談をしたり、管理職経験者で子供が成人のメンターに、育児と仕事の両立について話を聞いてもらったりと、様々です。メンタリングは、受けるまでのハードルが高いものの、受けたあとの満足度はとても高いのが特徴です。キャリア志向の高い方は得てして育児も完璧思考も強い方が多いのですが、理想と現実で苦しんだり、仕事に対して罪悪感を抱えていることが多いです。

メンタリングでは、さまざまなキャリアを持った先輩に、他の人には相談しづらいことを打ち明けることができます。それに加え、メンターの豊富な経験から目からウロコのアドバイスをもらったり、あるいは、自分のことについて真剣に考えてくれます。仕事も頑張りたい、そんな気持ちを「母親なんだから」「女なんだから」という先入観なしに支えてくれる場なのです。それが、利用者の大きな喜びや安心につながっています。

また、管理職経験のあるメンターに、職場での評価などについて相談した方からは、「上司の目線を知ることができたので、働きやすくなった、具体的な行動策が見えてきた」という感想も頂いています。


――企業がワーキングマザーの働き方について心がけたほうがよいことはなんでしょうか?

池原:最近では大企業を中心に意識が高く喜ばしいのですが、逆に過剰なケアになってしまっていることもあります。ただ仕事量を減らすだけではなく、企業側にワーキングマザーを戦力として活用していく受け入れ準備があればいいなと思っています。

もちろん、ワーキングマザー側も意識を変えることが求められます。環境にぶら下がったり、前と同じだと思ってはいけない。例えば、急に休むことになるシチュエーションを想定して、情報共有の徹底や自分のキャパシティで「できること・できないこと」を臆すること無く伝えることが大切です。

働き方だけではなく、コミュニケーションの仕方を変える努力も必要となります。「育キャリカレッジ」を通してこういったナレッジをシェアすることができたらいいなと思いますね。


――企業の人に対する考え方は変わってきていますか?

池原:創業当時よりも、人の内的なものを伸ばそうという企業が増えてきたと感じます。いいリーダーシップとは、人の心を巻き込んでいくのだということが明確化されてきて、企業もそういうリーダーを育てたいと思うようになってきました。幹部の内的成長をサポートしているMANABICIAの目指すところとすごくフィットしています。

また、組織の中においても「個で立つ」ということが重要視されるようになってきたので、MANABICIA、育キャリカレッジ、いずれもいい形で寄り添えると考えています。

池原さん3


――SENQで定期的に、ゲストを呼ぶ形式のイベントも開催されています。リアルイベントの良さは何でしょうか?

池原:やはり横の繋がりができるということですね。イベントではこちらが一方的に話すだけではなくて、参加者同士で話す時間を作りたいと思っています。リアルならではの繋がりを作りたいですね。

同じ課題意識がありつつも、さまざまな環境の参加者と話すことで、視点の違う考えを知ることも良さのひとつです。SENQ青山の立地、セミナー会場の広さ、空気感がイベントに良い影響を与えてくれていると思います。

それからメンターが登壇する場合にはメンターの雰囲気を直に感じてもらえることも良さの一つです。ハイキャリアをもつメンターが、けしてキラキラではないような経験を話してくれることで親近感を持ってもらえることもとても良いことだと思います。
今も仕込んでいるイベントがありますので楽しみにしていてください。


――とても楽しみです。ありがとうございました。

育きゃりカレッジベント※写真はSENQ青山で開催された育キャリカレッジのイベントの様子


おわりに

インタビューを通して、言葉は聞いたことはあるものの実際にどんなことをするのか、誰にお願いしたらいいのかよくわからなかった「メンタリング」のイメージをはっきりと持つことができました。さっそくメンタリング予約をしましたので、どこかで体験談をご紹介できたらなと思います。
また、育キャリカレッジでは法人向けにメンターを派遣することも行っています。ご興味のある企業様は、運営会社でもあるMANABICIAまでお声掛けください。


(インタビュー:三國 志乃)


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株式会社MANABICIAhttp://www.manabicia.com/
育キャリカレッジhttps://www.ikukyari.com/

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