副業でリデザインする新しい働き方と人材の活用【 Change The Theory #4開催報告】

Change The Theory

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「デザインとテクノロジーの力で既成概念を打ち破る共創の場」ことSENQ六本木。ここで10月16日、人が希少資源となる社会に向けた個人の働き方、フリーランスでも転職でもない「副業」の活用法について、株式会社ドゥーファのCEO一戸健人氏をメインゲストに、参加者との質疑応答を交えたイベントが行われました。


ーープログラム

【第一部】パネルディスカッション
     ~副業でリデザインする新しい働き方と人材の活用~              
  登壇者   :株式会社ドゥーファ   代表取締役会長   一戸 健人 様
         株式会社GIG       事業部長      山崎 泰正 様
         株式会社Piece to Peace 採用コンサルタント 笹木 将太 様
  モデレーター:西村様

【第二部】軽食を交えた交流会、質問コーナー・情報交換・名刺交換

 

ー「副業」が注目される理由、企業は副業をどう活用していくのか

冒頭では、3人の携わる人材マッチング・スキルシェアサービスの紹介や、副業が注目されている背景についてお伺いしました。

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写真左:一戸 健人 様 写真右:山崎 泰正 様

一戸さんからは、現在の副業の実情について「副業を解禁する流れがあり、主要企業の約5割で解禁になっている一方で、実際に副業している人は少ない。しかし、1度副業を経験すると、99%の人が“続けたい”と感じている」と、どうしたら副業できるのか分からない反面、継続率は高いと話されました。
将来的に副業は「採用ツールの一つになる」「企業に外注していたものが、コストパフォーマンスの良い優秀な個人に発注されるようになる」と見ています。まずは業務委託で人と企業が接点を持ち、採用につなげる。そのように副業が採用ツールになる流れは増えるという予想です。

山崎さんは、「IT業界の有効求人倍率は相当に高く、社員採用が難しい時代が到来している。企業は現従業員のエンゲージメントをデザインすること、また、副業・パラレルワーカーと一緒にチームを作っていくことが求められていく」と話します。
GIGではパラレルワーカー・フリーランスを創業から活用しています。「雇用形態にとらわれないほうがチームをつくりやすく、転職市場にいない優秀な人もチームに入れられる。副業を積極的に活用したほうが事業推進できます」。

Piece to Peaceでは、正社員は笹木さん含めて2名で、ほかは全て業務委託。自社のプラットフォームに登録してもらっている人を活用しています。「プロの人材とは時間いくらではなく、業務や成果にコミットができる人」とは笹木さんの弁。
副業活用のメリットは、パラレルワーカーにとって、報酬、スキルアップ、やりがいと人脈補強、企業にとっては人材不足解消、社内ノウハウ蓄積とさまざまにあります。さらに、社会面で言えば、子育て中の女性やフリーランスのリソース配分が最適化されることで、より豊かな社会を実現できるだろうと期待を込めて話します。

ーー「副業」が注目される理由、企業の「副業活用」実例

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ここで客席から質問が。「個人と企業が直接結びつく時代になって、企業側の役割はどう変化していくのか」という問いに、3人が答えます。

副業を認めないと企業は、採用できなくなっていく」と予想するのは一戸さん。副業を許容すれば社員が辞めてしまうと心配しがちですが、むしろ解禁したほうが採用できるとアドバイスがありました。

山崎さんは企業の役割を「社会課題の解決や、使命を果たすためにあるべき」とし、人口減少に対応しながら継続して経営をするには、組織設計、評価制度、採用手法などの見直しが課題としています。

笹木さんは「正社員・常駐という考え方を、まず取り払って考えてほしい」と話します。そのうえで、業務の切り出しを行って、それぞれに常駐の社員をつける必要があるのかを再検討すべきと提案しました。

副業の解禁が、企業の採用力・訴求力に関わってくる未来。企業側は副業をどう解禁していくべきなのでしょうか。一戸さんが答えてくれました。

実は、副業解禁を謳う企業でもしがらみがは多く、「会社に申請して副業している人は全体の3割で、7割は申請せずに副業をしている」のだそう。申請しても通らず、NG理由も不透明では、解禁とは言い難いでしょう。副業OK・NGの境界をはっきりさせる、競合の副業状況を提示するなど、申請できる環境を整える必要性を説いてくれました。


ーー副業・パラレルワーカーを入れることによって、会社の雰囲気はどう変わる?

「基本的には業務委託の人のほうが、正社員をリードするイメージ」とは一戸さん。業務委託の人はクオリティ次第で契約打ち切りのリスクがあるため、価値を積極的に発揮しなくてはならないのが、その理由です。

笹木さんからは、社員と副業者が垣根なく仕事にあたるために、イベントを通じてコミュニケーションの場を作る、成果が出たら業務委託の人へも報奨金を出す、社員も副業者も日報を出すなど、自社で行っている取り組みを紹介していただきました。

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写真:笹木 将太 様

山崎さんの場合は、社員と副業者は完全に対等の扱いなのだそう。プロの人材である副業者からはノウハウを提供してもらい、社員はそのノウハウを理解して他にも活かすというかたちができあがっています。

 

ーー副業を活用する前に、気をつけておきたいこと

最後に、採用する企業とフリーランス・パラレルワーカーにとって、副業活用のコツ・注意点をうかがいました。

長期的な関係を構築するためにも、対面して関係性を深めておくのが重要と一戸さん。いきなりリモートでスタートすると、あとあと問題が出ることが多いのだそう。初月だけでも週1回で顔を合わせておくと、以降のリモートもすんなりいきやすいものです。

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山崎さんからは、採用前のコミュニケーションについて。企業側は任せたいことを具体的に、はっきりと説明できるよう準備を。面接担当は必要な知識のある人が望ましく、そうでない人が面接をする場合でも、スキルのある人に質問だけでも聞いておくようにとアドバイスがありました。

一方、副業を考えている人には、スキルの売り方について注意が。仕事が欲しくとも安売りしないように、自分の能力やパフォーマンスを棚卸しして、競合と差別化できるアピールを準備をすることを勧めます。

笹木さんは、なんでもお任せなよろず屋さんよりも、強み・弱みを説明できる人のほうが契約が決まりやすいと、実感を語ってくださいました。例えば「マーケティングならなんでもOK」ではなく、「SNS運用は強いが、ここは弱み」とクリアな伝え方ができるように、準備をしておくと良さそうです。


❖ 今回のご登壇企業 ❖
 株式会社ドゥーファ   https://dofa.jp/
 株式会社GIG       https://giginc.co.jp/
 株式会社Piece to Peace http://www.piecepeace.com/

SENQ六本木では、これからも、「デザインとテクノロジーの力で既成概念を打ち破る共創の場」に相応しいイベントを定期的に開催してまいります。


(ライター:ときよし)

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