生々しいほどに企業の状況を把握し、急速成長させるための判断を迷わせない。予実管理を切り口にパートナーを支えるDIGGLE社の思いとは。

入居者の声 / SENQ青山
SENQ青山

SAC

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ビジネスモデルが多様化した現代においては、これまでのようなエクセルシートでの予実管理では会社や営業の実情が見えにくくなってきました。 DIGGLE社では、予実管理を通し、会社の実態を把握できる管理システムを提供しています。どのような思いでサービスを提供されているのか、山本清貴代表にお話を伺いました。

――DIGGLEを立ち上げたきっかけを教えてください。

山本:10年間ほど事業者向けに予実管理や顧客管理、財務会計など、業務上使用するシステムを販売する会社で営業をしていました。その後、何か新しいチャレンジがしたいと、まだまだ市場が確立されていなかった動画マーケティングのベンチャー企業に転職、実際に予実管理を行う側になり、その大変さを実感したことがきっかけです。

案件取得のための営業マンの行動において、どの施策の効率がいいのか。例えば、営業パーソンが提案書作成から全て手厚く対応をして受注確度を高める施策と、営業パーソンは沢山訪問をして案件数を増やし、提案書はクリエイターに外注する施策はどちらの効率がよいのか、地方受注を増やすことは出張費を鑑みても適切な施策なのか、新規施策はきちんと実行されているか、実行されている場合は過去の営業活動と比較して行動力や提案の質の変化はどうなのか等。市場を分析するために営業活動の中で仮説検証を繰り返していくわけですが、これをエクセルで管理することが想像以上に大変だったのです。


――おっしゃるとおり複数の施策や数字をエクセルで管理するというのは骨が折れる作業ですよね。作業のための作業に追われることになりがちというか・・・。既存の予実管理サービスを利用するのではなく、新たにサービスを作ろうと思われたのはどのような理由でしょうか?

山本:エクセル管理をやめて、かつて自身が売っていたような、既存の予実管理ソリューションを導入するという選択肢もありました。しかし、費用・人的コストいずれも高く、ベンチャー企業での導入は想像以上にハードルが高い。同じ課題を抱えている企業が多くあると感じたため、大企業向け予実管理システムの販売経験とベンチャー企業で予実管理に苦労した経験の両方を活かし、時間や費用を抑えて導入できる予実管理ソリューションを作ろうと至ったのが、DIGGLE立ち上げのエピソードです。


――DIGGLEを使うとどのような変化があるのでしょうか?

山本:予実管理はただの集計業務に追われがちですが、企業にとって、自分たちのありたい姿に近づいているのか、近づき方が合っているのかを検証する重要な業務だと思っています。

3ヶ月先くらいの計画って、経営者はそれなりに高い精度を求めますが、実際のところ、現場レベルだとなかなかそうはいかないですよね。今月の数字はなんとか見えているけど、来月はどうかなというレベルなので、経営者が求める精度で3ヶ月先の計画を出すことは結構難しい。DIGGLEを使うことで、3ヶ月くらい先の見通しの精度が格段に高まることを実感して頂きたいですね。

明日の行動を変えることを目指しているので、営業マンは朝出社したらDIGGLEを立ち上げて自分の行動と成果を確認して次の行動に繋げられるようになり、経営者はより精度高く数字の予測ができるというようになったらいいなと思っています。


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DIGGLEの主な提供先はどのような企業でしょうか?

山本:予実管理の必要性が高いという点で、IPOをしている企業、またはIPOを目指している企業です。BtoBの事業を展開していて、とくにSaaS型であったり複数サービスがあったりするような企業にはすごくお勧めだと思います。大企業の経営企画部門にもご利用頂いていますね。


――導入企業の方から言われて嬉しかったフィードバックは何でしょうか?

山本:一つ目は、「経営者が投資判断するとき、判断材料の情報収集の時間が圧倒的に削減された。DIGGLEを導入したことでほぼ瞬間的に判断できるようになった。」というフィードバックです。我々の目指しているものと一致していたので嬉しかったですね。

二つ目は、「過去の自社の数字をDIGGLEに入れてみたら、今取り組んでいる施策の課題に気がつき、契約条件や価格モデルを見直すことができた。」というフィードバックです。サービスが役に立っているなという実感を持てる言葉でしたのでとても嬉しかったです。

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――2017年に社名を変えていらっしゃいます。それぞれの社名の由来、また変えることを決めた理由は何でしょうか?

山本:以前の社名「タシナレッジ(tacit knowledge)」は、経験に基づく知識である「暗黙知」という意味の英語です。それに、「ナレッジを足す」というようなニュアンスも含ませて社名にしていました。

一方「DIGGLE」は、「掘り起こす」「深掘りをする」というような意味をもつ「dig」からきています。僕らのサービスは、労務時間やヘッド・カウントなどの「会計以外のこと」と「会計」を混ぜ合わせたときに会社のパフォーマンスをみようというものなので、会社にある様々なデータから資産を掘り起こしていくというイメージを持たせています。
もともとはサービス名のみが「DIGGLE」だったのですが、社名も「DIGGLE」にしたのは「サービス名と社名は一緒にしたほうが認知スピードを上げるためにいい」という多くの助言を頂いたためです。「タシナレッジ」は一人でずっと考えた名前だったので、変えたときは少し寂しかったですね(笑)


――7月26日にSENQでイベント開催されています。どんなイベントで、手応えはいかがでしたか?

山本:大手企業での予実管理運営の実例を元にしたセミナーを行い、様々な企業の経営企画、経営管理、財務担当の方にご参加いただきました。

常々、世の中には経理、マーケティング、カスタマーサポート部門向けのセミナーや書籍はあるものの、経営企画部門向けの勉強会や予実管理のベストプラクティスを学ぶセミナーはないなと感じていました。今回のイベントは、自社サービス売り込みというよりも、予実管理に関する悩みや課題を共有できるようなコミュニティを作ろうと思って開催したイベントです。質問も多く出て、活気のあるイベントとなりました。今回が1回目ですが、今後も続けていきたいと思います。


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※SENQ青山で行われたイベント「予実管理がよくなる10個のポイント」の様子


――おわりに
複数のSaaS型ウェブサービスとハードウェアの営業をしていた頃、課金ポイントも違えば営業のスタイルも異なっていたため、実績管理が難しいなと感じていました。そこで、有名企業も入れているという管理サービスの導入見積もりをとったところ、ゼロが多すぎて目玉が飛び出した記憶があります。
DIGGLEはベンチャー企業でも導入しやすい価格帯で、かつ導入にかかる作業負担についてもたいへん考慮されています。「これは!」と思い、すぐに以前いた会社に紹介してしまいました。気になった方、ぜひお問い合わせしてみてくださいね!


(インタビュー:三國 志乃)


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DIGGLE株式会社 : https://diggle.jp/

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