INTERVIEW
2018.08.01

「もう1回チャレンジしたい」と言ってもらえるプラットフォームでありつづけるために。チャレンジする人を全力でサポートするCAMPFIREがクラウドファンディングを通して見ているもの

 
皆さんはクラウドファンディングを使ったことがありますか?または支援をしたことがありますか?これまで通算67万人の支援者、その流通額は67億円に達する、クラウドファンディング最大手 株式会社CAMPFIRE 髙村純一取締役に、2011年のサービス開始から根底に流れる、チャレンジしたいと思ってもらえるプラットフォームであり続けることへの変わらぬ想い、またクラウドファンディング活用の状況や協業のポイントについてお話を伺いました。

――2016年8月にCAMPFIRE社に入社されていますが、きっかけを教えてください。

髙村:以前は別の会社でCtoCサービスの推進、主に決済周りの担当をしていましたが、その会社を退職するタイミングで、以前から知り合いだった代表の家入に「CAMPFIREを再加速させるから是非来て貰いたい。」と誘われたのがきっかけです。家入とは27歳くらいに出会い、仕事も一緒にしているので付き合いとしては長いですね。出身も同じ福岡、年齢も1つ違いなんです。

――入社以降のお仕事について教えていただけますか。
CF1
髙村:私が入社した2年前は、リリースされているサービスはCAMPFIREのみでした。既にpolca(※CAMPFIRE社が提供するフレンドファンディングアプリ)や他のサービスについても構想はあったものの、まずはメインのCAMPFIREを成長させることが私に与えられたミッションであり、プラットフォームとしての基本的なものを見直すところからスタートしました。

まずは、支援をしていただきやすくするために、決済方法を拡充しました。当初はクレジットカード決済、コンビニ払い、Pay-easy、Paidy、でしたが、前職での知見を活かしながら決済周りを充実させることに注力した結果、現在では、キャリア決済など様々な手段が可能になりました。

次にミッションとして取り組んだのが手数料の改定です。低い手数料設定はプロジェクトオーナーにとっては大きなメリットではあったのですが、会社として収益を上げることが難しく、サポートを強化しづらい状態でした。サービスを広げていくために、皆様にご理解をいただきながら、オプション料金の設定や手数料の改定によって、段階的に見直しを進めていきました。

もう一つは業界初となる「クラウドファンディング保険」の創設です。不測の事態によりプロジェクトオーナーがリターンを履行できなくなってしまったときのための保険です。実際に利用された事例はほとんどないのですが、支援者に安心して支援していただけるように制度を整えました。

――CAMPFIREのクラウドファンディングサービスと他社のサービスとの違いは何でしょうか?

髙村:これは家入の強い思い入れもある部分ですが、圧倒的な違いは、そのプロジェクトが成立しそうかどうか、すなわち運営会社としての利益が立つかどうかに関わらず、誰でもプロジェクトを実行していただけることです。

もし1回目でうまくいかなくても、2回目、3回目での成功につながると思っていますし、実際に数をこなすことで成功率も高まっています。クラウドファンディングのメリットである、「チャレンジのハードルを低くする」という部分を最も大切に考えています。

その他、CAMPFIREをもっとたくさんの人に知ってもらいたい・使ってもらいたいという思いでさまざまな展開をしてきたことが、結果的に特色になっているかなと思います。

さまざまな企業や地元企業との業務提携を発表されています。新しい取り組みへのチャレンジはどのような想いから生まれてくるのでしょうか?

髙村:我々と同じくSENQのパートナーでもあるパルコさんは、もともと自社で「BOOSTER」というクラウドファンディングのサービスをお持ちで、事業シナジーを強く感じられる企業様です。一緒にこの世界観を広げていきましょうと想いが一致し、協業に至っています。このように事業シナジーが感じられる企業様とは積極的に協業していきたいですね。

また、これまでのノウハウを活用して、都心だけでなく地方でもたくさんクラウドファンディングを使ってもらいたいと強く思っています。それぞれの土地によって異なる課題を解決するためのクラウドファンディングに、その土地ならではのリターンを返すというような企画が増えていくといいなと思いますね。

地方でのプロジェクト推進にあたっては、我々だけではサポートを行き届かせることは難しいため、共感してくれる企業・個人に「エリアオーナー」になってもらい各地方で活動をしてもらうという制度を創りました。現在は全国で約360名ほどのオーナーが活躍してくれています。

――ソーシャルグッド系のプロジェクトをまとめた「GoodMorning」など、カテゴライズも進めていますね。

髙村:はい、これまではアニメや音楽などクリエイティブなプロジェクトと、子ども関係や動物の殺処分など大きなテーマを扱うプロジェクトが同じように並んでいましたが、プロジェクトオーナー・支援者ともに違和感があったということがヒアリングの中で見えてきました。

そこで、プロジェクトの種類をカテゴライズすることにし、中でもソーシャルグッド系は「GoodMorning」としてブランド化するなど、ブランドごとによりプロジェクトに沿ったサポートができるようになりました。
最近一緒になったFAAVOもブランドの一つです。CAMPFIREのユーザーは都心が中心なのですが、地方に強いFAAVOが加わったことで相互にユーザーが行き交うようなことを今後強化していきたいと思います。


CF3――クラウドファンディングに向いている事業というのはあるのでしょうか?

髙村:一概には言えませんが、ものづくりにはすごく向いていると思います。最近では大手メーカーも「マーケティング」としてCAMPFIREのクラウドファンディングを活用して下さっています。

CAMPFIREでも、ものづくり系のクラウドファンディングにはもっと力を入れていくつもりです。
具体例として、とある完全受注生産の衣服がものすごく注目されています。流行を追って洋服を作って売るよりも、「こういうものを作ろうと思うのだけれど、どうだろうか?」という問いに対して共感してくれた人へ、作ったものを届けるという方法を選択されているのですが、本当に多くの方がこの完全受注生産の衣服に魅力を感じて支援・購入をされています。

たしかに、その時しか買えない、そして機能的で哲学の詰まった「モノ」を買うことに魅力を感じてしまいますね。ただのECとしての手段ではないということですね。


CF4――さまざまなプロジェクトをご覧になっていると思いますが、印象に残っている企画はありますか?

髙村:責任者として動いていた大分県別府市の「湯〜園地」プロジェクトは、とても印象に残っています。
大変な面もありましたが、クラウドファンディングそのものやCAMPFIREを多くの方に知ってもらうきっかけにもなりましたし、あのプロジェクト以降、さまざまな自治体や市長同士のご紹介などでたくさんお問い合わせをいただけるようになりました。大分出身のアイドルもツイッターでつぶやいてくれるなど、宣伝効果としては抜群でしたね。

――お仕事をされている中でどのようなシーンが一番嬉しいと感じられますか?

髙村:もともとインターネットサービスの仕事をしていて、お客さんと話すという機会が少なかったので、直接ユーザーの声を聴けることがまず嬉しいですね。それをサービスに反映させることでより使いやすいサービスに育てられるからです。

また、「チャレンジしてよかったです!」と言っていただけるのはもちろん嬉しいですし、「今回は失敗したけど、もう1回やってみます!」と言ってもらえたときは、本当にありがたいなと思います。パートナーとして一緒に考えたりアドバイスしたりということと並行して、またチャレンジしたいと思ってもらえるプラットフォームであり続けるためにはどうすべきか、という問いを持ち続けることで大きな成長をし続けられると思っています。

――ほんとうにユーザーに寄り添っておられるのですね。ありがとうございました!

――おわりに

ものすごく穏やかな印象の髙村さん、ユーザーとサービスへの深い愛を感じました。私自身も何度か支援をしたことがあり、決済方法が増えて支援しやすくなったなという実感を持っていたのですが、その立役者でいらしたのですね!とても楽しい時間でした。ありがとうございました。

(インタビュー:三國 志乃)

 

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