シェアオフィスとコワーキングスペース。賢い使い分け!

 2019.05.09  小国 幸司

シェアオフィスとコワーキングスペースの違いとは何か?この問いに明確に答えられる方は少ないかもしれません。2つのオフィスサービスには類似している点も多いですし、違いが分からないと思ってしまうのも仕方ないでしょう。ただし、シェアオフィスとコワーキングスペースには明確な線引きもあるので、ここでその違いを明確にしておきましょう。

さらに、シェアオフィスとコワーキングスペースに賢い使い分けについてもご紹介します。

シェアオフィスとは?

シェアオフィスは文字通り「複数人でオフィススペースを共有するサービス」です。オフィス内は基本的にフリーアドレス式になってして、無線LAN/有線LAN環境が整っているのでどのデスクで仕事をしても、同じように日々のビジネスを遂行することができます。

シェアオフィスのメリットはオフィスを構えるにあたって初期投資を大幅に抑えられ点です。通常、オフィスを構えるためには賃貸の敷金礼金、オフィス家具、電話回線工事、複合機の購入またはレンタル等が必要なのでまとまった費用が必要です。これに対してシェアオフィスでは入会費と月会費(または年会費)を支払うだけで本格的なオフィススペースを確保することができます。オフィス家具は当然揃っていますし、住所や電話番号を利用したり、法人登記を行ったり、共有ですが複合機を利用することも可能です。

サービスによっては会議スペースを提供しているところもあり、転向したてのフリーランスや起業家などが多く利用しています。

コワーキングスペースとは?

コワーキングスペースもシェアオフィスの一種といえばそれも正解ですが、明確な違いは「コミュニティを重視している点」にあります。それは「コワーキング(Co-Working)」という言葉に着目してみるとハッキリと理解できます。

コワーキングの「Co」には「共創」という意味があります。ベンチャー企業等の会社ホームページを見てみるとよく「Co-Founder」という言葉をみかけますが、これは「共同創業者」という意味です。つまりコワーキングには「共同で仕事をする」という意味があります。この言葉からコワーキングスペースは、単なるオフィス費用を抑えるためのスペースではないということが理解できます。

コワーキングスペースを利用するメリットは「フィス費用を抑えられる」という点ではシェアオフィスと共通しています。それ以外には「新しいコミュニティの中で色々な刺激を受けたり、共創パートナーを見つけたりすることができる」というメリットがあります。コミュニティ形成を重視しているため、コワーキングスペースでは頻繁にイベントを開催したり、共有で利用できるキッチンスペースを備えたりと、利用者同士が自然とコミュニケーションを取るための仕掛けが多く施されているのが特長です。

レンタルオフィス、サテライトオフィスとの違い

シェアオフィスとコワーキングスペースを混同してしまうように、レンタルオフィスとサテライトオフィスとの違いが明確にわからないという方も多いでしょう。ここでその違いを簡単に解説しておきます。

レンタルオフィスとは?

文字通り「オフィスをレンタルするためのサービス」であり、基本的に仕切られた空間をオフィスとして利用します。シェアオフィスやコワーキングスペースのようなフリーアドレス式は基本的に無く、一室を占有オフィスとして利用するサービスが多いでしょう。ただしオフィス家具や電話回線、インターネット環境が整っているという点では他のサービスと共通しています。

サテライトオフィスとは?

サテライトオフィスとはサービスではなく、働き方改革など業務改善に向けた取り組みの1つです。企業本社や官公庁、団体の本庁舎や本部とは離れた場所にオフィスを構えることで職員のワークライフバランスを整えたり、労働生産性を向上したりするための一策となります。惑星を周回する衛星(サテライト)のように存在することから、サテライトオフィスと呼ばれています。そのスペースとしてシェアオフィスやコワーキングスペースが利用されることが近年多くなっています。

シェアオフィスとコワーキングスペースの賢い使い分け

オフィスサービスを利用する際に「シェアオフィスを利用するか?コワーキングスペースを利用するか?」ということに悩んでいる、という声を聞くことがあります。2つのオフィスサービスは類似している点も多いので、どちらのオフィスサービスの方が自分・自社にとって最適なのかと二者一択の考えになるのは自然のことかと思います。しかしながら、シェアオフィスとコワーキングスペースには明確な違いもあるため、「適宜使い分ける」というのがオフィスサービスのメリットを最大限引き出すためのポイントです。

賢い使い分けを行うためには、まず「オフィスサービスを利用する目的」を明確にすることが大切です。単純な考え方でいえば「オフィスとして集中できる空間を求めるか、コミュニティを求めるか」で考えてみるとよいでしょう。

シェアオフィスはコワーキングスペースに比べて、パーテーションで仕切られたスペースが多い傾向があります。そのため「オフィススペースを利用している時間はすべて仕事に集中したい」と考える方にとってはシェアオフィスをメインで利用するのがおすすめです。

一方で「自分・自社の仕事を遂行しつつ普段は関わらないビジネスパーソンやコミュニケーションを取ったり、新しいコミュニティの中で色々な刺激をうけたりしたい」という方にはコワーキングスペースがおすすめです。コワーキングスペースにも仕事に集中するための空間は備えられていますが、多彩なイベントを開催しビジネスパーソン同士のコミュニケーションを促進できるため、コミュニティありきで利用を考えるのがベストでしょう。

ただし、一方のオフィスサービスをメインで利用しているからといって、一方のオフィスサービスは不要というわけではありません。シェアオフィスをメインで利用している方も時々は新しいコミュニティの中に飛び込んで新しい刺激を受けるときも大切です。その際はコワーキングスペースの「ドロップインサービス」を利用するとよいでしょう。

ドロップインサービスとはコワーキングスペースを時間・日単位で利用できるプランのことで、短時間ならば低価格で利用できます。シェアオフィスをメインで利用しつつ、1週間に1回程度コワーキングスペースを利用するというのも賢い使い分けの1つです。もちろん、利用者ならイベントに参加することも可能です。中にはメインで利用しているコワーキングスペースのほかに、いろいろなオフィススペースをドロップインサービスで利用しているというビジネスパーソンもいます。

これとは反対に、コワーキングスペースをメインで利用しているビジネスパーソンがシェアオフィスをドロップインサービスで利用するのも良いでしょう。仕事に100%集中する時間を1週間のうちで数時間作りたいというビジネスパーソンにとっては、シェアオフィスのドロップインサービスが最適です。

このように、シェアオフィスとコワーキングスペースを賢く使い分けることで、本社オフィスで働くのとはまったく違ったワークスタイルを確立することができます。時に仕事に集中したり、時にコミュニティの中で新しいビジネスを創出したり、シェアオフィスとコワーキングスペースを使い分けて自分なりのワークスタイルを創り上げていきましょう。 

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