【イベント開催報告】SENQ EVENT ＃4「CREATOR’S　VILLAGE　MTG」＜大企業×ベンチャー協業事例のトークセッション＞（前編）|SENQ(センク)

2017.05.25

2017年3月13日＠SENQ青山（前編）

SENQ主催イベント第4弾は、SENQ青山のオープニングイベントです。
施設テーマ「CREATOR’S　VILLAGE」に基づき、特にデザイン分野における大企業とベンチャーの協業例２事例について、そのポイント・評価を関係者に語って頂きました。

トークセッション①

◆ ご登壇者 ◆

株式会社サザビーリーグ
社長室　事業推進部　植村剛直氏

株式会社グレーアンドネイビー
代表取締役社長　中村友憲氏

■ファシリテーター

SENQ青山アドバイザー
トーマツベンチャーサポート株式会社
納富隼平氏

各社自己紹介をお願いします

植村氏：	サザビーリーグは、「It’s a beautiful day」という言葉を大切にしています。小さな幸せとか喜びとか発見とか出会いとかを感じられる企業集団であろうということで、創業以来ずっとこの言葉を大切にしてきました。「It’s a beautiful day」を体現するために、普通の小売業ではなくCreative Retailerとして、半歩先のライフスタイル提案や、前向きな普通生活者の方に向けた提案を45年間行ってきました。創業は1972年。ヨーロッパの中古家具の輸入販売からスタートしました。創業以降、「ライフスタイルとは何か」を横に広げて追求してきたことが現在の衣食住にわたる様々なブランドを運営するコングロマリットのスタートです。事業の軸は、「Afternoon　tea」、「agete」などのオリジナルブランドと、「SHAKE　SHACK」、「CANADA GOOSE」などのアライアンスブランドがあり、事業のカテゴリーは、アパレル、服飾雑貨、生活雑貨、飲食があります。2014年には、新潮社との協業で「衣食住＋知」をテーマにしたキュレーションストア「la kagu」を神楽坂にオープンしました。2階建の建物で外装を隈研吾氏にお願いしました。2階の半分を占めるオープンスペースでは、新潮社とつながりのある作家やクリエイターの対談やワークショップを行い、顧客満足度が高い施設として今も賑わっています。「Lien PROJECT」というライフスタイル領域を軸にした事業をマッチングするピッチイベントを、2015年、2016年の2回開催しました。 2年間で見えてきたことを踏まえて、今年新たに「LIVE LABORATORY」というかたちでスタートしました。「LIVE LABORATORY」は、サザビーリーグとの事業共創にフォーカスしたオープンイノベーションプロジェクトです。サザビーリーグと応募者の事業がつながることで新たな価値を創出する協業提案を募集し、サザビーリーグとして新しいことに挑戦していきます。直近のニュースは、3月8日に女優の桐島かれん氏がクリエイティブディレクターを務める「HOUSE OF LOTUS（ハウスオブロータス）」が玉川高島屋S・Cにオープンしました。3月１2日には、「ESTNATION（エストネーション）」銀座店がリニューアルオープン。より充実して買い回りのよいストアに生まれ変わりました。

植村氏：

サザビーリーグは、「It’s a beautiful day」という言葉を大切にしています。小さな幸せとか喜びとか発見とか出会いとかを感じられる企業集団であろうということで、創業以来ずっとこの言葉を大切にしてきました。「It’s a beautiful day」を体現するために、普通の小売業ではなくCreative Retailerとして、半歩先のライフスタイル提案や、前向きな普通生活者の方に向けた提案を45年間行ってきました。
創業は1972年。ヨーロッパの中古家具の輸入販売からスタートしました。創業以降、「ライフスタイルとは何か」を横に広げて追求してきたことが現在の衣食住にわたる様々なブランドを運営するコングロマリットのスタートです。事業の軸は、「Afternoon　tea」、「agete」などのオリジナルブランドと、「SHAKE　SHACK」、「CANADA GOOSE」などのアライアンスブランドがあり、事業のカテゴリーは、アパレル、服飾雑貨、生活雑貨、飲食があります。2014年には、新潮社との協業で「衣食住＋知」をテーマにしたキュレーションストア「la kagu」を神楽坂にオープンしました。2階建の建物で外装を隈研吾氏にお願いしました。2階の半分を占めるオープンスペースでは、新潮社とつながりのある作家やクリエイターの対談やワークショップを行い、顧客満足度が高い施設として今も賑わっています。
「Lien PROJECT」というライフスタイル領域を軸にした事業をマッチングするピッチイベントを、2015年、2016年の2回開催しました。
2年間で見えてきたことを踏まえて、今年新たに「LIVE LABORATORY」というかたちでスタートしました。「LIVE LABORATORY」は、サザビーリーグとの事業共創にフォーカスしたオープンイノベーションプロジェクトです。サザビーリーグと応募者の事業がつながることで新たな価値を創出する協業提案を募集し、サザビーリーグとして新しいことに挑戦していきます。
直近のニュースは、3月8日に女優の桐島かれん氏がクリエイティブディレクターを務める「HOUSE OF LOTUS（ハウスオブロータス）」が玉川高島屋S・Cにオープンしました。3月１2日には、「ESTNATION（エストネーション）」銀座店がリニューアルオープン。より充実して買い回りのよいストアに生まれ変わりました。

中村氏：	当社のビジョンは、「Own everyday life」です。何気ない日常生活の、何気ないシーンの積み重ねこそがその人をつくっていく。その何気ないシーンの、もっと良いカタチを追求したい。そういう思いから「ハミガキ」に着目しました。忙しい生活を送っていると「歯を磨くこと」は「しなければいけないこと」の要素が大きい。それを「磨きたくなる」、さらには正しいハミガキがもっと簡単に行えるものに変えられないか、という発想で始めたのが「BYTAPS（バイタップス）」です。「BYTAPS」は、ハンドルとブラシカートリッジが分かれます。ハンドルは、使い心地、フォルム、質感、力をいれなくても心地よく使えるなど、ずっと愛用頂ける仕様になっています。ハンドルは新潟県燕三条で1本1本アルミの丸棒から削り出し、職人さんの手で仕上げてもらうという製法で製造しています。また、ブラシカートリッジには特別なブラシ毛を使用し、水だけでも歯をツルツルにする洗浄力を持たせています。ブラシカートリッジは、定期配送サービスによって、1ヶ月毎に交換頂けるサービスも展開しています。歯ブラシは毛が開くと洗浄力が60％になりますが、定期配送による正しいブラシ交換によって、常にベストなコンディションのハミガキを使用頂くことができます。

中村氏：

当社のビジョンは、「Own everyday life」です。何気ない日常生活の、何気ないシーンの積み重ねこそがその人をつくっていく。その何気ないシーンの、もっと良いカタチを追求したい。そういう思いから「ハミガキ」に着目しました。忙しい生活を送っていると「歯を磨くこと」は「しなければいけないこと」の要素が大きい。それを「磨きたくなる」、さらには正しいハミガキがもっと簡単に行えるものに変えられないか、という発想で始めたのが「BYTAPS（バイタップス）」です。
「BYTAPS」は、ハンドルとブラシカートリッジが分かれます。ハンドルは、使い心地、フォルム、質感、力をいれなくても心地よく使えるなど、ずっと愛用頂ける仕様になっています。ハンドルは新潟県燕三条で1本1本アルミの丸棒から削り出し、職人さんの手で仕上げてもらうという製法で製造しています。また、ブラシカートリッジには特別なブラシ毛を使用し、水だけでも歯をツルツルにする洗浄力を持たせています。
ブラシカートリッジは、定期配送サービスによって、1ヶ月毎に交換頂けるサービスも展開しています。歯ブラシは毛が開くと洗浄力が60％になりますが、定期配送による正しいブラシ交換によって、常にベストなコンディションのハミガキを使用頂くことができます。

グレーアンドネイビーのハブラシ
「BYTAPS（バイタップス）」

協業事例について教えて下さい

中村氏：	「BYTAPS」を2ヶ月間「ESTNATION」六本木ヒルズ店で展開して頂きました。

植村氏：	六本木ヒルズ店は、「ESTNATION」の中で最も売上が高い店舗です。オーラルケア周りのポップアップで、イタリアの「Marvis（マービス）」という1本2,000円の歯磨き粉とともに展開しました。

中村氏：	「BYTAPS」はこれまでに無い観点から開発したプロダクトなので、コンセプトそのものを浸透させていく必要がありますが、コンセプトをみなさんに知って頂き、理解していただくにあたっては、感度の高いお客様への訴求が重要です。「ESTNATION」は日本でも最も感度が高い人達が集まるお店の1つなので、そこで展開させて頂けたことは弊社にとってとても大きなチャンスでした。また、「ESTNATION」での展開に対する周囲の反応がとても良く、ブランドの価値を高めることができました。

中村氏：

「BYTAPS」はこれまでに無い観点から開発したプロダクトなので、コンセプトそのものを浸透させていく必要がありますが、コンセプトをみなさんに知って頂き、理解していただくにあたっては、感度の高いお客様への訴求が重要です。「ESTNATION」は日本でも最も感度が高い人達が集まるお店の1つなので、そこで展開させて頂けたことは弊社にとってとても大きなチャンスでした。また、「ESTNATION」での展開に対する周囲の反応がとても良く、ブランドの価値を高めることができました。

植村氏：	「BYTAPS」が小さいので、「ESTNATION」の広い売場に埋もれてしまうのではと心配していましたが、物の良さ、存在感、手触りの良さが受けて非常によく売れました。特に男性の方に好評でした。「Marvis」の価格帯と「BYTAPS」の高級感の組み合わせも非常に良かったですね。

中村氏：	当初は１階の女性化粧品売場に置いて頂いたが、男性の購入者が多かったため、男性フロアにも置いて頂きました。ギフト需要が多かったですね。WBC代表の青木選手も他のプロ野球選手からギフトで貰った「BYTAPS」を使用されていて、奥様がインスタグラムにアップされています。「BYTAPS」は性別を意識して制作はしていませんが、男性の方の利用が少し多いと感じます。

中村氏：

当初は１階の女性化粧品売場に置いて頂いたが、男性の購入者が多かったため、男性フロアにも置いて頂きました。ギフト需要が多かったですね。WBC代表の青木選手も他のプロ野球選手からギフトで貰った「BYTAPS」を使用されていて、奥様がインスタグラムにアップされています。「BYTAPS」は性別を意識して制作はしていませんが、男性の方の利用が少し多いと感じます。

協業パートナーに求めるものを教えて下さい

植村氏：	サザビーリーグでは、領域や業種にとらわれず世の中に新しい提案をすることを大切にしています。ベンチャーの方はスピードが速くて良いアイデアを持っている方が多い。その様な方たちと組むことで、サザビーリーグが新しい価値を提案し、お客様を驚かせ、そしてお客様に面白いと思って頂ける。自分達で思い描けないものが、他社の力を借りることで新しい提案につながるのであれば、積極的に協業に取り組んでいきます。「LIVE LABORATORY」もその一環です。現在、一次選考が終わった段階ですが、サザビーリーグが参入出来ないものとライフスタイルグッズ周りを結びつけたような提案など、興味深い提案が多かったです。

植村氏：

サザビーリーグでは、領域や業種にとらわれず世の中に新しい提案をすることを大切にしています。ベンチャーの方はスピードが速くて良いアイデアを持っている方が多い。その様な方たちと組むことで、サザビーリーグが新しい価値を提案し、お客様を驚かせ、そしてお客様に面白いと思って頂ける。自分達で思い描けないものが、他社の力を借りることで新しい提案につながるのであれば、積極的に協業に取り組んでいきます。「LIVE LABORATORY」もその一環です。現在、一次選考が終わった段階ですが、サザビーリーグが参入出来ないものとライフスタイルグッズ周りを結びつけたような提案など、興味深い提案が多かったです。

中村氏：	新しいことをやっていくということに対して、会社の大きさで判断するようなことがなく、フラットな目線で物事を見ることが出来る企業と付き合っていきたいですね。「Own everyday life」というビジョンを実現していくために、今後も様々な取組にチャレンジしていきたいですね。

後編へ続く

❖ 今回のご登壇企業・サービス ❖
株式会社サザビーリーグ ： http://www.sazaby-league.co.jp/
株式会社グレーアンドネイビー ： https://www.bytaps.co/
株式会社三越伊勢丹 ： http://www.imhds.co.jp/
株式会社TRINUS ： https://trinus.jp/